かき沼酒店

■クライアント:有限会社かき沼酒店
http://www.kakinuma-tokyo.co.jp
■業種:酒店
■計画地:東京都足立区江北
■店舗内装基本実施設計・設計監理:
シュタクデザインラブ
■建築基本実施設計・設計監理:
大和ハウス工業株式会社
■店舗施工:株式会社乃村工藝社
■Special Thanks
:大和ハウス工業株式会社 小倉純
:ファクター タケウチフトシ(3D)
:大光電機株式会社(照明計画)
:有限会社山田工作所(什器棚板チーク材提供製作)

知人の大和ハウス工業小倉様より『東京で内装デザインのコンペがあるけど参加してみる?』とご紹介があり参加した案件。
東京のデザイン事務所2社と北海道の弊所、3社でデザインコンペを行った。
距離的な問題もあり、難しい戦いになると予想したが、コンセプトとデザインを気に入って頂き、弊所にて設計を行わせて頂けることとなった。
クライアントである『かき沼酒店』様は、東京足立区にある老舗の酒店。
今では人気の日本酒『久保田』を世に広めた先駆けとしても知られる。
旧店舗からの移転新築計画で、建築の設計施工は大和ハウス工業様が行い、その店舗内装部分を弊所が設計デザインを担当した。
打ち合わせについては二代目の柿沼良様と進めていった。
『若者の“酒離れ”が叫ばれる昨今、でもこれまで日本人が親しんできた“お酒を飲みながら楽しく過ごす文化”をこれからも継承していきたい』と、『パッと見酒屋に見えない様な、若い人が入ってみたいと思う様なお店』を目指して、情報を共有しながら設計を固めていった。
もう一点、クライアントの希望として『お客様にお酒を紹介する場として、いろいろな使い方が出来るお店としたい』ということを叶えるために、中島の陳列什器を“変形可能(繋げて大きくしたり、小さくしたり、L字に組めたり)”とした。
陳列されるものが酒瓶なので、什器に掛かる荷重も相当で、フレームには厚い黒皮鉄板を採用し、繋ぐ棚板にはチーク材やウォールナット材などの堅木を使用した。
竣工後、東京で震度5強の地震が起こった際も、上部から酒瓶数本が落下して割れたが、什器はビクともしなかったとのこと。
クライアントが希望したあまり酒店には見えない新しい『かき沼酒店』が出来あがった。
計画を進める中で、柿沼様はいつも自分のお店のことだけではなく、蔵元、飲食店、ユーザーなどお酒を取り巻く業界全体の将来を見据えて発言をされていた。
この新しく出来たお店を通じて、これまで以上に“お酒を楽しむ文化”を世に広め、継承し、発展することに寄与されていくのだろうと思った。
どんな時も穏やかで、優しく、そして将来を見据えて進まれている柿沼様と出会い、お店づくりを共にさせて頂いたことに心から感謝を申し上げたい。
そして、その機会を作り出し、建築と内装部の取り合いについて、寄り添い、一緒に進めて下さった大和ハウス工業小倉様にも感謝でならない。

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